15世紀せいき、生ゴムを固かためたボールで遊んでいる原住民げんじゅうみんをコロンブスが見つけた事が、現代のゴムの始まりだと言われています。しかし生ゴムは、暑くなると柔やわらかくなり、寒くなると硬かたくなり、タイヤとしては使いにくいものでした。
19世紀せいき、チャールズ・グッドイヤーが、ゴムの分子同士ぶんしどうしを結むすび付つける方法（加硫かりゅうという）を発見しました。この発見がゴムの発展はってんにとても役に立ちました。その分子同士ぶんしどうしを結び付ける方法「加硫かりゅう」を促進そくしんさせるのが「酸化亜鉛さんかあえん」なのです。
車のタイヤや自転車のタイヤも、ゴムでできていますので、もし「酸化亜鉛さんかあえん」がなければスムーズに走れないかも。

なんと「酸化亜鉛さんかあえん」は、お薬としても使われているのです。
湿布薬しっぷやくや軟膏なんこうなどに含ふくまれていて、はれや痛みといった炎症えんしょうを和やわらげる効果こうかがあります。
いろいろ便利べんりな「酸化亜鉛さんかあえん」。だから昔から重宝ちょうほうされていたんですね。